熱気球が空に浮かぶ原理

空気を熱すると暖まった空気は軽くなり上昇します。熱気球はこれを応用したものです。
風船のお化けに見える球皮という部分に暖かい空気をためてそれを利用して浮きます。浮きますが、舵は取れません。風に乗って風の速さで飛行するだけです。なんとも風まかせなのです。上下の移動は球皮の温度を下げて行います。そのために、てっぺんには暖まった空気を逃がす窓があります。暖めるためにプロパンガスを使用します。バーナーで空気を暖めたり、その空気を逃がしたり温度調節をして上昇・降下のコントロールを行います。風船はナイロン製です。簡単に破れたら命取りですから網ガラスのように細かな繊維が縦横に入ってい増す。これをつなぎ合わせて風船にしています。もしも破れてもそれが全体になることはありません。火についても不燃性の処理を細子してありますから、燃えることはありません。その面では安全です。
そんなわけで、かなり高価です。一人で所有できるほど安いものではありません。消耗品としてプロパンガスもありますしね。それに、一人では膨らますことはできません。だから、たいていは気球クラブに入ります。

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気軽に熱気球体験してみたい。

熱気球はたいていの予想を覆すような大きさがあり増す。高さ20m・直径17mが一般的です。人が乗るバスケットの大きさは1m×2m程度で3〜4人が乗り込みます。組み立ては一人では無理で、最低でも4人が協力して行います。
必要用具を車から降ろす→気球の本体(球皮)を広げる→バスケットにガスボンベ(シリンダー)2〜3本を積み込む→ガスバーナーをバスケット上部に取り付ける→ホースをつなぐ→燃焼テストを行う→球皮部とバスケットをつなぐ→球皮に扇風機で風を送って膨らます→充分に膨らんだらガスに点火し熱風を球皮内部にためる→球皮が起き上がったら体勢を整えて、そして離陸。となりますが、これが結構重労働です。
気球本体は100Kg以上、熱風をためている時、気球が上がってしまわないように捕まえておく必要もあります。でも、首尾よくいけば30分ほどの準備で完了します。本格的な気球体験のためには日本気球連盟所属のクラブに入るか、クラブ主催のイベントに参加します。「ちょっと体験」なら、北海道や長野では高さ30〜40m以上にはならない固定の気球がおすすめです。経験者に言わせれば、360°のパノラマと独特の浮遊感は格別との話です。料金は2000円前後です。そちら方面に行くならスケジュールに入れたいですね。

熱気球は、いつ、どこで、体験できるの?

熱気球に乗って、あそこへ行きたい。と思ってもそれができないのが熱気球の面白いところです。だってすべてが風まかせなのですから。東に行きたいと思っても、風がそちらの方向に吹いていなかったらいけないのです。そして、風が強すぎても風船が膨らまず飛べません。この「もどかしいくなるような自然まかせが面白い」のだそうです。だから、地上が熱せられて上昇気流ができやすい夏は熱気球には向いていいない時期となります。また、降りるところも広いところが求められますから、稲刈りの終わった秋〜冬がベストとなります。全国的に見ると、北海道、長野、佐賀、関東では渡良瀬川の遊水地が有名です。
佐賀では毎年11月上旬「佐賀バルーンフェスティバル」が開催されていて有名です。
さて、熱が高じて自分で熱気球を操りたいと思ったら、パイロットになる必要があります。
●気球連盟の会員である●満18歳以上である●Pu/t(パイロット練習生)講習会を受講すること●インストラクター同乗による訓練飛行を10回&10時間以上経験●インストラクター同乗による対地高度2000ft以上を飛行経験●インストラクター地上待機による、単独訓練飛行(ソロフライト)を経験●筆記試験に合格●イグザミナー(試験官)同乗による実技試験に合格すること、というパイロット・トレーニングと技能認定を受ける必要があります。現在のパイロット数は1,000名前後だそうです。ヘリコプターの6,000人 、セスナ機の14,000人と比べてもずっと少なく希少価値があります。この熱気球ライセンスは、海外では国際ライセンスとして通用します。

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Copyright © 2008 熱気球で風と遊ぶ。

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